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岳南鉄道~文学と歴史の地をめぐる~

富士市にローカル線岳南鉄道http://www.fujikyu.co.jp/gakunan/g_index.htmlがある。今日は、地元の文化財について学ぶため、環境民俗学者の八木洋行氏のガイドによる電車ツアーに参加した。
1.吉原駅~富士塚
岳南鉄道~文学と歴史の地をめぐる~_e0070152_21232393.jpgここは、浜の近くに位置する。昔、人々は海でみそぎをし、丸い石をひろい、石をつんだ。富士山の形をしたようにように積んでいく。それは、神がやどるためだそうだ。また、昔は誰もが登山できたわけでなく(位の高い人のみ)ここで富士山を仰ぎお祈りをしたそうだ。ちょうど、私たちがここに到着したとき、大雨で、これは荒行だ!なんていっていたのです。

2.田子の浦港
岳南鉄道~文学と歴史の地をめぐる~_e0070152_2126437.jpg昔、塩水と砂を漉す桶を「田子」といったそうだ。それでここは田子の浦と名づけられたそうだ。この港から石油、とうもろこし、紙など輸出入されている。工業誘致をしながら発達していったので、まわりは工業が盛んなエリア。

3.岳南鉄道
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岳南鉄道~文学と歴史の地をめぐる~_e0070152_21344933.jpg所用時間20分ぐらいで終点につく。線路はぐり石がひかれ木が打たれていて、これは珍しいそうだ。手すりも丸型です。終点の先はなぜか民家です。


4.浅間古墳
岳南鉄道~文学と歴史の地をめぐる~_e0070152_21474483.jpg岳南鉄道~文学と歴史の地をめぐる~_e0070152_2148976.jpg岳南鉄道~文学と歴史の地をめぐる~_e0070152_223752.jpg
この古墳はこのあたりで最大のものといわれている。前方後方墳です。これを意味するものは、倭人のものではないかということ。しかし、発掘作業が行なわれていないので、詳しいことはわかりません。ここは高台にあり、昔はすぐ下が船着き場だった可能性がある。富士川さかえにこちらの東側は外の国、(野蛮なエリア)といわれている。

5.医王寺~湧水公園~滝不動
このエリアは本当に湧き水が豊富で、水がきれいです!
岳南鉄道~文学と歴史の地をめぐる~_e0070152_226511.jpg岳南鉄道~文学と歴史の地をめぐる~_e0070152_2262193.jpg岳南鉄道~文学と歴史の地をめぐる~_e0070152_2263793.jpg





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6.竹とり公園
岳南鉄道~文学と歴史の地をめぐる~_e0070152_22154138.jpg岳南鉄道~文学と歴史の地をめぐる~_e0070152_22134663.jpgここには「はちく竹」(3大竹のひとつ)があるので、輸入の竹なので平安時代以降のものだそうだ。また、その竹からとれる白い液をとると若返るといわれている。そこで、かぐや姫伝説のひとつに、「かぐや姫は竹から生まれたのではなく、老夫婦が白い液を多く摂取し、どんどん身体が若くなって、生まれた子だという。世間から、あの年になって子どもができたなんてと思われるのが恥ずかしいので、この子は竹から生まれたのじゃ。と、いったとか」伝説なので、いろいろと想像することも楽しいですよね。このあたりの地名「比奈」は都からいったら、外の国。多くの山伏がいたといわれている。この人たちは竹とりのいわゆる技能集団で、竹かご作成など特別は技術をもっていたとか。竹かごの裏をみれば、どこの技能集団かわかったという。明治になり法で、定住(税金おさめのため)すること。徴兵制度などがあり、この辺りに住みついたという。山伏はとくに富士山麓に多いといわれている。おもしろいお話でした。

7.鯛屋旅館
岳南鉄道~文学と歴史の地をめぐる~_e0070152_2213926.jpg東海道53次の宿のひとつです。最近外装が、新しくなりました。おそばは汁が透き通っていておいしいです。この場所が今回訪れた場所で家に近い場所です。徒歩10分ぐらいかな。




岳南鉄道~文学と歴史の地をめぐる~_e0070152_224383.jpg電車に乗ったり降りたり、歩いたりと、地元でありながら歩かない場所にいけてよかったです。その場所に由来する歴史やおとぎ話はおもしろいものです。過去を想像しながら現在を歩くこともロマンがあります。楽しかったです。ありがとうございました。この写真をみると工業のまち、富士市です。今回の特集は「しずおかの文化 2009 96号 季刊」に詳しく載っています。http://www.shizuoka-cf.org/
by izumi-yworld | 2009-03-20 22:41 | 文化・芸術
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