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徳島、上勝町、明石、豊橋視察

●徳島市「徳島市市民活力開発センター」

「市民活動の健全な発展に必要な事業を行い、市民や地域社会の活力の向上に資するため」と平成16年1月に開設されました。現在市内には106のNPO法人、センター登録団体104団体、利用者数4247人と開設当初より伸びを見せています。主な事業は1.育成事業 2.交流・連携事業3.情報収集・提供・広報・啓発業務になっています。指定管理者料 12,390,000円で人件費(職員3名)が約9割です。課題としては高齢者や社会活動に興味ある学生を活かしていく点だそうです。

徳島市協働提案事業支援制度は、NPOが提案し、自治体の課と協働で事業を行うというものがありました。事業の経過と成果、市の役割等記入されている成果表がありました。協働活動の一環として、これらもおもしろい取り組みだと思います。

市民活動支援担当者がNPO,社会起業の専門に勉強した人たちであること。そして、大学の先生の助言をいつももらえる環境にあることは、市民の可能性を大いにひきだせるのではないだろうかと思いました。市民活動と一言にいっても多種多様であるから、支援のやり方も難しいことだと思いますが、しっかり育成事業で市民のスキルをアップさせること、横の連携として交流事業、団体の広報等おこなっていて、よく整理されていると思いました。

市民活動の支援をどうとらえるか?が、出発点として重要であるが、自治体の支援に甘えさせるのではなく、各団体の能力を引き出す。自立させることが重要であると考えており、これは富士市も見習うとよいと思います。富士市にもNPOや市民団体を支援する中間支援を充実させていくとよいと思います。徳島、上勝町、明石、豊橋視察_e0070152_21423466.jpg

                             
●徳島県上勝町
「有償ボランテイア輸送事業」
町の登録ボランテイアと自家用車等を活用し、移動サービスを充実させて、住民へのサービスの向上を図る事業。運営委員(町長、運輸支局、警察、保健福祉局、利用者代表、住民代表、ボランテイア代表、民間バス・タクシー・学識有権者等)から許可されたら事業の更新ができます。タクシー料金は通常の2分の1になっていますが、運営委員に同業者の方々も入っていて認められており、交通の不便な上勝町では、この輸送事業はとても有効的だとおもいました。
人口2000人ぐいらいで、人ばかりでなく猫の猫関係までわかるという町で、顔のわかる人たちのニーズに応えられれば嬉しいことであるし、外から来たひとたちとの交流にもなり、有償ボランテイアをしている人は、楽しんでやっているようでした。徳島、上勝町、明石、豊橋視察_e0070152_21483972.jpg

「いろどり事業」現場
以前、富士市で彩事業について代表の方の講演をききました。村にいっぱいある葉っぱがビジネスになって、高齢者が納税者で元気いきいきの町とは、とっても魅力的に聞こえます。高齢化率49.50%で事業参加の平均年齢が70歳です。葉っぱの全国シェアが80%で町の年商が2億円です。寒波でみかんの木が全滅し、暗い町~あきらめ~高齢者・女性を活かせないか?~アイデア(葉っぱ)~失敗(現場知らない)~使う人の立場をしる。生産者が料亭を知らないから、相手の欲しい物がわからない。そこで、料亭に客としていったという話は、感心します。生産者も料亭にいき「おどろき」(経験したことのない世界)~「発見」(すごいところだなあ)~「行動」(やってみよう。やってみたい)と変わっていったそうです。現在は生産者、JA(販売網確保)、株式会社いろどり(市場分析、営業活動)と連携をして事業を展開しています。それぞれの立場でWin-Win関係を築けているのがよいのだと思います。

●明石市
「福祉コンビ二」~市役所内にコンビ二を平成19年11月に開設し、障害者の雇用もしています。役所の人通りの一番多い場所に設置されていて、また授産品も販売されていて、工夫がなされています。率直に利用しやすいしよいと思いました。場所も明るし、富士市の今の売店の場所は少し暗いから2階にもっていき、市民一般の人も利用しやすいようにすれば、売り上げもあがり、授産品コーナーとも一緒にできてよいのではないでしょうか。徳島、上勝町、明石、豊橋視察_e0070152_21481769.jpg

「福祉作業等」~市役所内に障害作業所設置されています。障害者の雇用の拡大へのきっかけとし、市役所の業務を請け負う作業所です。視察に行ったとき、2箇所の作業所で折込をしたり、啓発用物品のリボン作成をしていました。役所内にある仕事の請負もこのような形でできるならば、役所にとっても、作業者にとっても有益だと思いました。これら事例が民間企業の障害者雇用のアイデアにもなると思いました。運営主体はNOP法人で指導員が2名います。

●豊橋市「こども未来館ココ二コ」」
多世代交流プラザとして平成20年に開館し、平日500~800人、週末1500~2000人の来場者がいます。「ささえる」「ためす」「ふれあう」「あらわす」を基本コンセプトに、こども中心にいろいろな市民が交流し、賑わい、楽しさを発信する拠点施設をめざしています。平成14年から、こども関連施設等基本構想、基本計画が進められ現在の形になっています。こどもたちが遊ぶ場所(学ぶ場所)、大人たちが楽しめる場所、親が子育てについて相談や情報交換ができる場所、若者が勉強できる場所などコンパクトにまとめられた開館です。徳島、上勝町、明石、豊橋視察_e0070152_21441198.jpg

○子育てプラザ:遊び道具と設置の工夫。子育て相談者と親とのコミュニケーションと各学校区にある子育てセンターとの協力など。
○体験・発見プラザ:5つのブースを設け、こどもがいろいろな体験(ごっご遊び)ができる場所、体を動かす場所、豊橋市の歴史(町並みと路面電車)を学習できる場所などが設置されている。遊び道具も数をそろえ、遊ぶ道具のインストラクターも配置。
○集いプラザ:こどもも大人も集まって交流するスペースで、イベント等開催
○まちづくりセンター各種工房:図書コーナー、と大人もいろいろな講座を受け、楽しめる場所(ものづくり、キッチン)の設置。大人が講座を受けているとき、託児サービスも用意されている。徳島、上勝町、明石、豊橋視察_e0070152_2145141.jpg

運営業務:
市~子育てプラザ、体験発見プラザ企画運営、ボランテイア育成と市民協働事業
指定管理~集いプラザ企画運営、施設維持管理(総合案内、警備、清掃、機器保守点検等)
 職員6名、嘱託9名、指定管理4名 (詳細は別紙)   

アットホームな感じのするこども未来館でした。人材を活かすことに力を入れて、実際に活かしていると思いました。高齢者など住民が特技をこどもたちに教えることができるなど、180名のボランテイアがいます。自分のアイデアを未来館にもっていき話ができるような空間になってのだと思います。体験・発見プラザに設置されているブースや遊びなどは、アメリカの幼稚園、チャイルドケアセンターととても似ていました。シカゴにあるチルドレンミュウジアムにも似たいような作りです。こどもたちが遊びながら知性、感性を育て、運動能力もつくような仕組みです。建物もコンパクトにまとめあげていてよい空間だと感じました。これからも引き続き、住民のニーズに応え、アイデアを出し工夫し、もっとよいものにしていきたいという、館長の意気込みに期待したいと思いました。富士市ならば、富士川楽座の子どもエリアにもうひと工夫をいれたりすれば、もっとよいものになりそうです。また、青少年センター、児童館、今後の教育センター構想を大きくとらえれば、豊橋市のこども未来館も大変参考になる場所でると思います。

豊橋市では、研修でお世話になった渡辺のりこ市議とも会食ができ、充実をしていました。ありがとうございました。


視察 2009年12月16~18日
wordの変換にてこずり、やっと今日ブログに記載。
by izumi-yworld | 2010-01-12 21:52 | 議員生活
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